新築マンションの特徴と利点
自分が最初の所有者になれることや、最新の設備が使用できることなどが新築マンションの最大のメリットです。
新築マンションは、誰も住んでいないため、自分が最初に住むことになります。
そのため、自分自身が最初の所有者であるという満足感や誇りを感じることができるでしょう。
また、中古マンションと比べて、新築マンションには所有感や愛着が湧きやすいといわれています。
さらに、新築マンションには、最新の設備が使用できるという利点もあります。
キッチンや浴室などの室内設備やセキュリティ設備も十分な性能があり、快適で安全な暮らしを提供してくれます。
また、新築マンションは物件価格が中古マンションよりも高くなることが多いですが、他の費用や税制面においては優遇されることも特徴です。
例えば、新築マンションはデベロッパーからの直販となるため、仲介手数料がかかりません。
また、マンションを購入した後の修繕積立金についても、築年数が経つごとに値上げされることが一般的ですが、新築マンションであれば、修繕積立金が最も安い時に入居することができます。
さらに、新築マンションを購入する際の「住宅ローン控除」も非常に有利です。
具体的には、築年数によって適用条件や最大控除額が変わってくる可能性があります。
新築マンションのデメリットと注意点
一方、新築マンションには購入前に実物を見る機会がないというデメリットがあります。
中古マンションであれば、実際に住む前に内見や見学をすることができますが、新築マンションは建築中や完成後の状態を見ることはできません。
そのため、購入前にイメージや図面だけで判断しなければならないため、実際に住んでみたときに予想外の問題が発生する可能性があります。
新築マンションのデメリットとは?
新築マンションを購入する際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
まず一つ目は、現地で実際の環境を確認できないことです。
工事が進行中であり、完成までに完売を目指すため、日当たりや眺望、風通しの確認は現地でできません。
これにより、住み始めてみたら思っていたよりも騒音がひどかったり、日当たりが期待通りではなかったりする可能性があります。
また、新築マンションの資産価値が下がりやすいこともデメリットの一つです。
中古マンションとは異なり、新築マンションの販売価格には利益や人件費、広告費などが上乗せされています。
そのため、ほとんどの場合、新築マンションは購入後5年ほどで約10%も価格が下落してしまいます。
さらに、新築マンションの選択肢が少ないこともデメリットです。
中古マンションに比べて新築マンションの物件数は少なく、選択の幅が狭まる可能性があります。
また、新築マンションではコミュニティを築いていく必要があるため、お隣の住人や管理組合の運営がどのようになるかが未知数です。
中古マンションのメリットは資産価値の維持と好立地物件の多さ
一方で、中古マンションにはいくつかのメリットがあります。
まず、中古マンションは築年数が経っているため、新築マンションに比べて資産価値を維持しやすいと言えます。
築6~10年以内の中古マンションでは、新築時の価格から約10%程度下落し、11~15年では20%以上の価格下落が見られます。
その後は徐々に価格が下がり、一般的には30年ほどで下がり幅が安定します。
つまり、中古マンションは築年数が経っても資産価値が保ちやすいのです。
また、中古マンションには駅近などの好立地物件が多いというメリットもあります。
新築マンションと異なり、既存の街にある中古マンションの方が都市部や交通の便に恵まれた場所に多く存在しています。
そのため、通勤や買い物などの利便性が高く、生活に便利な立地条件を選びやすいのです。
中古マンションのデメリットとして挙げられること
中古マンションはマンション自体の構造や設備の仕様が古くなっていることが挙げられます。
例えば、1981年以前の中古マンションでは「旧耐震基準」で建てられており、床下構造も現在主流の2重床ではなく直床工法を採用している場合もあります。
この直床工法による配管のリフォームの困難さや遮音性の問題が生じることもあります。
また、築年数が経つほど修繕箇所が増えるため、修繕積立金も増えることが一般的です。
さらに、これらの建物の古さにより、住宅ローンの審査に通りにくくなる場合もあります。
住宅ローンの審査では、購入する物件の価値が重視されることがあるため、年収に対して借入が限度一杯の場合は注意が必要です。
また、中古マンションは選択肢が少ないこともデメリットです。
新築マンションでは希望する階数や間取りの物件を選ぶことができますが、中古マンションでは売りに出ている物件の中から選ばなければなりません。
特に上層階や角部屋などの人気のある物件は競争率が高くなるため、購入が困難になることがあります。
新築マンションと中古マンションの価格差の比較
新築マンションと中古マンションの価格差について詳しく説明します。
実際、新築マンションと中古マンションの物件価格は異なることがあります。
東日本不動産流通機構と不動産経済研究所の調査によれば、中古マンションの平均価格は3,668万円である一方、新築マンションの平均価格は5,994万円となっています。
一般的には新築マンションの方が高価ですが、条件によっては中古マンションの方が高くなる場合もあります。
例えば、中古マンションでも駅の近くや充実した設備がある場合、価格が高くなることは珍しくありません。
また、2013年以降の不動産価格は上昇傾向にあります。
この価格差の原因は、住宅ローンの低金利化、東京オリンピックによる建築費の上昇、高級マンションへの需要増などが考えられます。
まとめ
新築マンションと中古マンションの価格は、それぞれ異なる決まり方をしています。
新築マンションの価格には、販売会社の利益や広告宣伝費などが上乗せされます。
そのため、新築マンションの価格は高くなる傾向があります。
一方、中古マンションの価格は周辺エリアの取引事例を参考にして値付けが行われます。
中古マンションの供給量は比較的多く、希少性があまり高くありません。
そのため、新築マンションと比べて異常な値上がりをすることはありません。
マンションを購入する際には、単に中古マンションがお得だからと決めつけるのではなく、条件や設備などを総合的に考慮して新築か中古かを選ぶことが大切です。
価格だけでなく、将来の利便性や資産価値なども考慮して、自分に合ったマンションを選びましょう。